私は東京都23区内の戸建て賃貸に家族7人(私・妻・子供5人)で住んでいました。元々子供が3人目まではマンション賃貸に住んでいましたが、4人目、5人目も検討していたため3人目が産まれてから少ししてから、戸建て賃貸に移り住みました。
戸建て賃貸の家は築30年ほどの注文住宅でしたが、夏暑く冬寒く住宅設備はどうしても古くなってしまっており、これから子供が独立するであろう20年後まで住み続けるのはなかなか難しいのでは?と思うようになりました。
私は元々マンション賃貸派でしたが、東京都内においては7人家族で住めるマンションや戸建てなどの賃貸住宅もなかなかないため、土地を探して子供5人合計7人で住むことができる戸建てを建築することになりました。
ホームページ、ブログ、YouTubeなどのインターネット、書籍などから家づくりについての情報収集を開始しました。
家づくりを始めた頃はまだ土地は決まっていませんでしたので、土地探しと住宅会社選びを同時進行で進めました。
ローコストハウスメーカーからハイブランドハウスメーカーまで10社ほどお打ち合わせしました。
各ハウスメーカーごとに特徴や価格帯があるため、なんとなく住宅展示場を回ってみるのではなく、事前に調べておいて自分達の要望にあったハウスメーカーを予約して打ち合わせした方が効率的でしょう。
「冬暖かく夏涼しい家」を希望していたため、断熱性や気密性に力を入れているハウスメーカー数社に絞り込んで相見積もりをして、金額、施工実績、担当者の方との相性など総合的に判断して、アイケーホーム(https://ik-home.jp)に依頼することにしました。
アイフルホームに加盟しているため、保証が手厚くリクシル製品が安く仕入れることができるのも魅力です。
我が家は妻の希望もあり、オプションをかなり追加しましたが、標準仕様の方がコスパは良いです。
キッチンなどを費用の大きな設備をグレードアップすることが決まっているなら、契約前に見積もりしてもらうべきです。
建材メーカーのショールームに行くとより良い設備が欲しくなってしまうので、本当に必要かどうか冷静に判断したいところです。
冬暖かく夏涼しい家にしたかったので、断熱材には特にこだわりました。
仕様を決めるにあたり、「せやま基準」も参考にさせていただきました。
〈住宅会社の「標準仕様」を見極める方法|「せやま標準仕様」19項目を徹底解説〉
ツーバイシックス工法やSE工法も検討しましたが、最終的に決めたアイケーホームが在来工法に慣れているため在来工法になりました。
基礎断熱もメリットデメリットがあるので、工法と同じく最終的に決めたアイケーホームが基礎断熱を得意としているため基礎断熱になりました。
小屋裏収納は必要なく、屋根断熱にすると小屋裏も室内と同様に換気することになりその分電気代がかかってしまうため、天井断熱(桁上断熱)にしました。
第3種ダクト排気(ルフロ400)
第1種ダクト換気システムは給気ダクトが汚れることが怖いため、採用したくありませんでした。
海外では定期的に給気ダクトを掃除しているようですが、日本国内では給気ダクトは掃除することができない、少なくとも掃除することを想定して作られていません。
個人的には、給気ダクトの汚れが将来的に社会問題になってしまう可能性があるのでは?とも予想してます。
第1種ダクトレス換気システムも候補でしたが、切り替え時の音の問題もあり、アイケーホームが施工の慣れている換気システムを採用することにしました。
ALC
窯業系サイディングにするつもりでしたが、アイケーホームがALCを安く仕入れることができ、断熱性があり窯業系サイディングよりも軽いため、ALCを採用しました。
ガルバリウム鋼板はトタンぽい外観なのと自転車や車でぶつけた際には凹みやすい点で、採用しませんでした。
ガルバリウム鋼板
瓦も耐久性があり候補でしたが、より軽量なガルバリウム鋼板を採用しました。
蓄電池も設置しました。
ハウスメーカーの標準がリクシルの窓でした。リクシルは防火地域、準防火地域での樹脂サッシがないため、Fg-H(ペアガラス)、TX(ペアガラス)、TX(トリプルガラス)を検討しました。
Fg-H(ペアガラス)とTX(ペアガラス)の違いは、TX(ペアガラス)の方がサッシの性能がよく、よりしっかりとしたハニカム構造になっています。
TX(ペアガラス)中心に、一部TX(トリプルガラス)を採用しました。
Ua値0.26
窓を大きくしなかったこともありますが、壁の付加断熱をせずに断熱基準は最高クラスG3となりました。
壁(4寸柱) ネオマフォーム115㎜
天井 ネオマフォーム100㎜(一部200㎜)+セルロースファイバー350㎜
床 スタイロフォーム100㎜(LDKのみ200㎜)
グラスウールやウレタンフォームなど他にも優れた断熱材があり、どれにするか悩みましたが、アイケーホームと相談の上で、熱伝導率が低く断熱性能の高いネオマフォームにすることにしました。
ネオマフォームは優れた断熱材ですが、コストが高くコスパはあまり良くありません。ここは家作りにおいて一番こだわったポイントです。
付加断熱も検討しましたが、ネオマフォーム115㎜を使用することにより断熱性を高めることができたので、付加断熱はしませんでした。
建築途中に、防音対策と夏の暑さ・冬の寒さ対策のため、天井にセルロースファイバー350㎜も追加することにしましたが、そこまで断熱を強化する必要はありません。
やってみたかったという私の完全な趣味です。
気密測定(中間測定)したところ、C値は0.26でした。
フローリング
タイルも選択肢でしたが、エアコンや床暖房を使用するかしないかの季節の微妙な日に、床から冷たさを感じるのが嫌なため採用しませんでした。
洗濯した服は幹太くんで乾燥させるため、バルコニーで洗濯物を干す必要はなかったので作りませんでした。
和室は使用しないので作りませんでした。
土地の面積に余裕がなかったこともあり、吹き抜けは採用しませんでした。
1階の音が2階へ、2階の音が1階へなど音が響くことが懸念点です。
子供が一人ずつファミリークローゼットで着替えるのは時間がかかるため採用しませんでした。脱衣室が2箇所ありますし、将来的には子供部屋で着替えてもらいます。
一般的ではないのかもしれませんが、コンロはガスではなくIHを採用し、第3種ダクト換気システムの排気口がキッチン裏のバックヤードにもあるため、レンジフードを設置しませんでした。
第3種ダクト換気システムの排気口がバスルームとシャワールームに隣接する脱衣室にあるため、バスルームとシャワールームの換気扇は設置しませんでした。
以上が、私が選んだ注文住宅の仕様になります。
建物は社宅とクリニックの事務所および福利厚生施設として使用していますので、気軽にお立ち寄りください。
注文住宅をご検討の方に少しでも参考になれば幸いです。