家を購入する必要がいかにないか説明しましたが、それでも家を購入したいという場合、本当に注文住宅である必要があるのでしょうか?
家を購入するとしても、戸建てであれば、「中古住宅」を購入する。「建売住宅」「規格住宅」「注文住宅」を新築する。などの選択肢がありますし、それぞれメリットデメリットがあります。
家を購入するのであれば、中古住宅が最も初期投資を抑えることができます。
築20年超の木造住宅であれば、建物の評価額はかなり低くほぼゼロに近いため、土地のみとあまり変わらない値段で家も購入することができます。
2階建ての中古住宅を購入しリフォームして暮らし、子供が巣立ったら、二人で暮らしやすいように平屋として建て直すこともできます。
具体的には、築20年超の木造2階建ての中古住宅を購入し、子供が独立したら解体して、夫婦で住む平屋(規格住宅もしくは注文住宅)を建てるという流れです。中古住宅を購入した際には建物代がほとんどかからないので、ローン負担が少ないのも魅力的です。
30歳で築20年2階建ての中古住宅を購入して、築40年になる50歳で解体して、平屋を新築すれば、90歳のときでも築40年ですから十分住めます。
中古住宅ではなく新築の住宅を購入したい人は、建売住宅も選択肢になります。
完成後に購入する建売住宅であれば、規格住宅や注文住宅と違いすぐに住むことができます。
建売住宅が販売されていない地域、親の持っている土地に建てるなら、規格住宅も選択肢になります。
〈規格住宅とは?注文住宅や建売住宅との違い、向いている人などを解説〉
一般的には、中古住宅、建売住宅、規格住宅では満足できない人が、注文住宅を選ぶことになります。規格住宅を建てることができない土地の形である場合もあります。
間取りや内装を自分で選ぶことができる魅力はありますが、注文住宅は建売住宅や規格住宅よりもコストがかかります。
金銭的なコストだけでなく、打ち合わせに行ったり間取りや内装などを自分で考えたりする時間もかかります。
その時間をマイナスと感じるのかプラスと感じるのかによりますが、かなりの時間を取られるのは覚悟した方がいいでしょう。
せっかくこだわり抜いて建てた注文住宅でも、実際に住んでみたら住み心地が悪かったということもありますし、そこまでこだわりがないのではあれば、規格住宅も良いのではないでしょうか?