情報社会を幸せに生きていく 8.親は子供をどのように
教育するべきか?

今までの工業社会の世の中であれば、日本では終身雇用に守られていましたので、少しでも偏差値の高い大学を卒業し、給料の高い会社に入って、定年まで勤めあげるのが正解でした。

これからの情報社会の世の中であれば、親は子供をどのように教育していけばよいのでしょうか?

子ども達は、2040年代以降に活躍する世代です。その頃の社会を正確に予想することは難しいですが、グローバル化した情報社会では、新興国の労働者と新しく普及するAIとの競争で、日本人の平均年収については、大きな伸びは期待できないでしょう。

お金をかけなくても幸せに生きていける教育

子供の仕事の7つの分類

子供は将来どのくらい稼ぐかわからないわけですから、お金をかけなくても幸せに生きていける金銭感覚を身に付ける教育をするべきです。

お金を沢山稼げるようになる子供は少数で、大多数の子供は現在の給与水準でいえば、年収300万円から600万円ほどになります。子供の稼ぐ能力だけでなく時の運もあることでしょう。

幸せに生きていくという観点では、無理して仕事をして沢山お金を稼いで、不幸せになるよりも、普通に仕事をして普通にお金を稼いで、幸せに生きていく方が良いです。

社会に付加価値を与えてお金を稼ぐことは素晴らしいですが、お金を稼ぐべきという教育をしすぎて、無理をして稼ごうとして、体調を崩して精神的にも追い込まれ、不幸せな人生を送るのでは元も子もありません。

稼ぐ能力があるかどうかがわからないのが問題

子供に稼ぐ能力があるかどうかがわからないのも教育を難しくしています。

モデルやスポーツ選手などであれば、適正があるかは親だけでなく本人もわかります。

稼ぐ能力というのは、本当は、遺伝子と環境である程度決まっているのですが、就職する前になってもいまいちはっきりしないので、できるだけ偏差値の高い高校や大学に入って、就職するべきという王道に進むというレール、社会システムに乗るしかありません。

子供自身もどの分野に興味があるかはわかっても、その仕事に適正があり稼げるかまではわかりません。

金銭感覚の教育が1億円の資産になる?

金銭感覚の教育が1億円の資産になる?

金銭感覚の教育で、もし仮に、年収400万円でも、年収600万円でも同じように幸せを感じるようになれば、年収で200万円の収入が浮く計算になります。

20歳で就職してから、70歳で退職するまでの50年間でいえば、200万円×50年間=1億円

金銭感覚の教育が1億円の資産になるとも考えられるわけです
・無理して沢山稼いで、消費しすぎるのは良くない
・お金で交換できる物やサービスが良いとは限らない
・地位材よりも非地位材が大事
などの価値観を教育していくことになります。

子供の仕事の7つの分類

子供の仕事を分類すると、1グローバル企業の社員・2国内大企業の社員、3資格のある社員、4社員・5パート・6自営業・7仕事はしないに分かれます。

(1) 【グローバル企業の社員】
年収1000万円~

最難関大学を卒業し、新卒採用されます。付加価値の高い人なら、ヘッドハンティングで、中途採用もありえます。世界の時価総額トップ100に入るような、グローバル企業などがあります。グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルなどの情報産業企業だけでなく、世界中でビジネスを展開している企業です。

(2) 【国内大企業の社員】
年収600万円~

難関大学を卒業し、新卒採用されます。日経平均株価を構成するような日本国内の大企業などがあります。国内だけでなく、海外企業の日本法人も含まれます。

(3) 【資格ありの社員】
年収300万円~

資格がないとできない仕事は、人数が限定されているため、労働市場での価値が上がりがちです。ただ、国内の人口減少により、資格が必要な仕事が少なくなる割には、資格者数は変わらない傾向にあり、今後は市場価値が緩やかに下落していくと予想されます。資格により収入は様々ですが、現在、美容師・介護士・保育士などは、資格の必要としない社員とあまり変わりません。逆に、希少性の高い公務員・医師などは、社員よりも収入が高い傾向にあります。

(4) 【社員】
年収300万円~

月給18万円×12ヶ月+賞与4ヶ月分=約300万円

7つの仕事の中で、最も人数が多いタイプになります。高卒・短大卒・大卒・大学院卒の順で給与が高くなる傾向にあります。

(5) 【パート】
年収300万円~

時給1500円×8時間×250日=約300万円

ここ数年で、1時間当たりの最低賃金は上がっています。正社員として週5日は働きたくないけど、週3日のパートなら働きたいという人も増えています。

(6) 【自営業】不明

期待値としての収入は、社員よりも低いかもしれません。うまくいくと、大きな収入になりますが、うまくいかないと、収入が安定せず、赤字になることもあります。

(7) 【仕事はしない】

仕事をしていないと、本来であれば、仕事をしているはずの時間も、お金を使ってしまうリスクが出てきます。ユーチューブなどの無料動画やゲームをやっていれば、無料で時間を楽しめるかもしれません。

大企業の社員を目指すことが王道

7つに分類されますが、収入面から考えると、グローバル企業や国内の大企業を目指すことが王道といえます。

大学卒業→企業で付加価値のある専門性を身につける→高年収の仕事で安定した生活をおくるのが子供にとって経済的には安定します。高年収を目指すだけでなく、週5日で500万円の仕事なら、週3日だけ働いて300万円で生活していくこともできます。

グローバル企業は目指さなくていい

グローバル企業は、世界中から優秀な人が集まった、スポーツの世界でいえば世界選手権みたいなものです。もし、最難関大学を卒業する学力だけでなく、グローバル企業で働く能力両方が必要とされます。能力が評価されなければ、解雇されることもあり、なにより肩身を狭くして苦しく仕事を続けないといけません。

大学を卒業して初めて、会社が専門性のある教育を受けることができる

大企業は新卒で学生を採用します。新卒採用した人間にお金と時間を、専門性を身につけるよう投資します。会社に入らないで専門性を身につけることができるかもしれませんが、現実的には、専門的なことを身につける実務環境や教えてくれる上司が必要です。

大学など卒業しなくてもいいといいますが、私は、一部の成果を出せる優秀な子供以外は、大学卒業をして会社に就職して、専門性のある教育を受けるべきだと思います。少し頭がいいくらいの子が教育投資なく、18歳になったら成果を出せるようになるとは思えません。たとえ教育されても専門性、付加価値を得ることができなかったとしても、挑戦してみる価値はあります。

大学はシグナリングの役割がある

世の中には様々な仕事がありますが、専門性を身につけるにはお金と時間がかかります。現在、大学で教育して、会社に人材を輩出する状態ではなく、学歴において教育すれば伸びるであろう人材をシグナリングする機能しかありません。

大企業であれば、大卒以外は書類選考で落とされます。例えば、日経平均株価を構成する日本を代表するような大企業の管理職コースの内定を得るには、マーチ(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)以上でないと厳しいといわれています。

なぜ学歴社会なのかというと、色々な理由があるでしょうが、ある程度の足切りラインがないと、面接コストが高くなるからです。ある企業に1000人の応募があったとしても、実際には書類選考で大学で判断されて数百人まで減らされます。1000人全員を面接するわけにはいかないのです。例えば、スマホカードゲームであれば、企業としては、どれくらいの能力かはカードには見えない状況で、どうやらポテンシャルがありそうなシグナルを出しているだろうと、学歴で判断するわけです。

転職しても稼げる仕事を身につける

終身雇用で同じ会社に勤め続けることは、その会社の仕事が合わなかったら最悪です。人事異動で合わない上司がいて、精神の病にかかってしまったら、元も子もありません。

専門性がない人は、専門性の必要ない誰でもできる仕事で、普通の給料をもらいますし、専門性がある人は、専門性の必要とされる仕事で、より多くの給料をもらいます。

いつでもとまではいいませんが、将来的にはより給料が高い、勤務の自由度が高い自分にあった職場に転職できるように付加価値の能力を身につけておく必要があります。

学業の成績は遺伝する

エピソード記憶の良い人は、良い成績であることがわかっています。現在の日本の受験制度の問題は記憶力で解ける問題で、考えさせる問題でもパターンの学習を繰り返すことにより解けるようになります。

全てではないにせよ、学業の成績=記憶力×勉強時間と考えることもできますが、学業の成績が良い人間には2タイプいて、授業を聞いているだけなのにテストでいい点数を取れてしまうタイプ=記憶力タイプと、長時間勉強していわゆるガリ勉していい点数を取るタイプ=勉強時間タイプがいます。

記憶力と、長く勉強できる能力は、共に遺伝が大きく関わっており、特に記憶力については、そのウエイトが大きいです。記憶力だけでなく、勉強時間についても、遺伝子があり、記憶し続ける作業が得意な人間も苦手な人間もいます。

スマホのカードゲームのガチャと同じで、平均的な能力の父親と母親の子供には平均的な能力の子供が産まれやすいですし、高い能力の父親と母親の子供には高い能力の子供が産まれやすい傾向にあります。

記憶力という観点でいえば、文系科目については特に有利です。英語、社会、古文、漢文は暗記科目です。現代文は共感力なども必要されます。理系科目であれば、英語、生物、化学は、暗記科目です。数学と物理は、論理的思考力なども必要とされます。数学の得意不得意の遺伝は、身長の高い低いと同じくらい遺伝率であるというデータもあるくらいで、遺伝の要素が大きいといえます。

学業の成績については、それ以外にも環境も大事ではありますが、世間一般に思われている以上に、遺伝が大きく関係しているわけです。「親も子も努力すれば報われる」と宣伝する学習塾が、決していわない真実です。

子供の成績は分散する

兄弟でも学業の成績が違うように、遺伝子の組み合わせで、記憶力、長く勉強できる能力、論理的思考力は大きく異なります。

例えば、偏差値60同士の両親から生まれた子供は、全員が偏差値60になるわけではなく、50の子もいれば、65の子も生まれてくる可能性があります。偏差値50同士の両親から生まれた子供も、60の子もいれば、40の子も生まれてくる可能性があります。環境要因抜きに、偏差値60同士の両親から生まれた子供の平均偏差値が60ではなく、55くらいです。分散するためです。偏差値50同士の両親から生まれた子供の平均偏差値50くらいです。

学業の成績が良い=稼ぐ能力が高い
がいいというわけではない

学業の成績が良い人は、偏差値の高い大学に入りやすくなり、偏差値の高い大学は給料の高い会社に入りやすい傾向にあるため、学業の成績が良い人は給料が高い傾向にあります。

ですが、ある程度相関関係はありますが、学業の成績が良い=稼ぐ能力があるというわけではありません。もちろん、学業の成績と相関関係が強い仕事とそうではない仕事があります。社会で稼いでいる人は、必ずしも学業の成績がよかったとは限りませんので、また別の能力が必要なのでしょう。

現在の学歴主義の社会システムに問題がないわけではありませんが、新しいシステムが構築される気配は今のところありません。

国内の大企業に入るための学力の目安

どうして楽天的な人が幸せなのか

どれくらいの実力が必要か大局的にみると、大ざっばな目安では、1学年に子どもは100万人いるとすると、

・ 大学に入学するのは50万人

・ MARCH・関関同立・地方の国立レベル以上の定員は、10万人

・ 早慶上理・旧帝大レベル以上の定員は、5万人

・ 東大・国立医学部レベル以上の定員は、1万人

なので、単純に考えると、100人に1人の実力があれば、東大レベルの大学、20人に1人の実力があれば、早慶レベルの大学、10人に1人の実力があれば、MARCHレベルの大学に入れるということになります。

中学校以降の教育は
社会人になっても役立たない

中学校以降の、中学校、高校、大学で習う英語・数学・理科・社会などの科目の知識は社会人になっても役に立ちません。それでも多くの人が高校や大学に進学するのは、親に言われているからでしょう。

なぜ親が進学した方がいいと言うのかというと、親の見栄だけではないでしょう。日本は学歴社会だからであり、偏差値の高い大学に入って、お金を稼いで安定した生活をおくって幸せに生きていって欲しいと考えているからです。私もその考えについては間違っていないと思います。

中学受験は
ママ友同士の見栄の張り合い?

中学受験は、大学まで附属の中学でなければ、ゴールである大学への大学受験をスタートする中学校が決まるにすぎません。能力以上のレベルの高い中学に入って、落ちこぼれてしまう人、授業についていけず高校に進学できない人もいます。ブランド物のバックを買うのと同じように、自分の子供を有名中学に入れたがるようになっています。

高校生は
仲間の価値観に影響されやすい

国内の大企業に入るための学力の目安

いくら子どもに「勉強しなさい!」と伝えても、それで勉強すれば、どの親も苦労はしないはずですが、現実としては、勉強しないことに、だいたいの親が苦労しています。

子ども自らが勉強したいと思う状態にすることが大事です。高校生くらいになると、親以上に、仲間の価値観に影響を受けるので、「いい大学に入るために、勉強したい」と思うようになるには、そういった価値観の環境を用意してあげる?(そもそも子どもに頼まれたわけではありませんが)こともポイントになります。

気をつけなくてはいけないのは、難関中学に入れば、難関大学に入れるのではなく、「難関中学は難関大学に入れそうな優秀な生徒を選別しているから、進学実績がいい」ということです。

脳神経細胞の結びつきは、10歳くらいまでにほぼ完成しており、いい中学に入ったからと言って、子どものIQが極端に高くなるわけではないことです。現に、国立の受験対策を意識しないカリキュラムの筑駒は、私立の受験対策を意識したカリキュラムの開成よりも、東大現役合格率が高く、筑駒と開成ともに、鉄緑会やSEGなどの塾に通っています。むしろ、大学受験に出題されない余計な宿題は出さない方が良い説すらあります。

一番悲惨なのは、開成中学の中でも、成績が底辺の子どもは授業について行けなくなることです。浪人しても、MARCHクラスの大学にすら入れないこともあります。

中学受験か高校受験か

(1) 小学校→中学受験→中高一貫校→大学受験

(2) 小学校→中学校→高校受験→高校→大学受験

(1) 小学校→中学受験→
中高一貫校→大学受験

● メリット

自分に合った中学を選べます。難関中学に合格すれば、同じレベルの子ども達と近い価値観で勉強することができます。荒れている中学の可能性は低いです。もし、希望する大学の付属校に入ることができれば、希望する大学にエスカレーターで入ることができ、大学受験を回避できるため、高校時代に自分のやりたいことなどができるメリットもあります。

● デメリット

公立中学、公立高校に比べてお金がかかります。授業の進み具合が早いので、ついていけなくなる可能性もあります。中学受験をすると、お金と子供の時間だけでなく、子供を支援するために親の時間も必要になります。大学受験に力を入れている進学校に入っても、大学受験ではうまくいかず、下位の大学にしか合格しないケースもよくあります。

(2) 小学校→中学校→高校受験→
高校→大学受験

● メリット

中高一貫の中学時代の中だるみがなく、内申点のためにも、勉強を頑張る雰囲気があります。

● デメリット

中高一貫校と違い、先取り学習していない分、カリキュラムに余裕がないため、制度上、不利と考えられます。

大学までエスカレーターの中学
という選択肢

東大や医学部を目指すのでなければ、難関中学よりも大学までエスカレーターの中学に入るという選択肢もあります。難関中学に入ったからといって、それ以上の難関大学に合格するとは限りませんし、大学受験のための、時間と費用がかかります。難関中学に入学しても、勉強しなくなって退学する人も一学年に数人いることも少なくありません。ハイリスクハイリターンな賭けともいえます。

もし、高校を辞めてしまったら

定時制高校に進学して、ひたすら、大学受験塾に通うという方法も選択肢としてはあります。現在は、大検ではなく高校卒業認定試験に変わり、難易度が低くなりました。私立大学であれば、教科を絞ることが出来るので、その科目に集中することができます。

早期教育に意味があるのか?

早期教育に意味があるかどうかは、以前から議論されていますが、今のところ明確なデータはなく、賛否両論があるようです。一般的な年齢よりも早期に読み書き、計算、外国語などの教育することになります。

早期教育によって一時的に知能指数(IQ)検査が高く測定されるようになりますが、知能指数を測定する検査は反復練習によって訓練されて成績が上がり、必ずしも実際の知能が伸びることを表しているわけではありません。

知能指数は、同じ年齢の子供の平均を基準になっていて、早期教育によって訓練された子供とそうでない子供で小学校入学時には大きな差がありますが、小学校高学年頃には徐々に差がなくなっていきます。

●早期教育により、知能が高くなる?

早期教育により、脳の神経回路が鍛えられて知能が高くなる可能性があります。

記憶力がよくなければ受験にも有利でしょうし、知能が高くなれば、現代社会では成果を出しやすくなるかもしれません。

日本語や数の概念を全く教育されないで小学校に入学するなら、知能が低くなる可能性はあるでしょうが、保育園や幼稚園での教育、遊び、子供同士のかかわり合いでも十分脳が発達するので、早期教育により知能が高くなるわけではないという意見もあります。

●勉強する習慣ができ自信を持つことができる

早期教育により勉強する習慣ができているため、小学校に入学しても勉強することに戸惑いなく、先取り学習していることにより自信を持って学習することができます。

小学校入学前であれば、幼稚園や保育園でも、ある程度ひらがなや数についての勉強をするようになりますので、勉強する習慣ができているという意見もあります。

小学生の子供を持つ親のアンケートでは、国語であれば「ひらがなはほぼ全部書ける」まで、算数でいえば「簡単な足し算まではできた方がいい」という意見が多いようです。

小学校入学前に勉強はどこまで必要?楽しくできる学習準備

●塾代がかかる

ドリルなどの教材だけ書店で購入して自宅で親が教えれば、合計で数万円で済みますが、塾に入れば、中学受験や高校受験と異なり、そこまで費用はかかりませんが、月に数万円かかる場合もあります。

●送り迎えだけでなく母親が勉強を見ないといけない

0才から6才までの子供を教育するには、早期教育の費用以外にも、子供の送り迎えだけでなく、家で宿題もしなくてはいけませんので母親が勉強を見ることになります。

母親が家で勉強を見るのは、家庭教師とは違いお金がかかりませんが、本来であれば働いて稼げる時間を無料で家庭教師しているとも考えることもできます。

●親の期待が高まる

早期教育に限らずですが、勉強ができる子供であれば良いのですが、期待通りにならない場合は親としてはお金と時間をかけた分、落胆が大きくなります。あれだけ勉強したのだから普通よりもできるはずという気持ちになるのは致し方ないのかもしれませんが、個人的には、早期教育の弊害の一つだと考えています。

●小学校の授業の時間が無駄になる?

先取り学習のデメリットとしてあまり語られることはありませんが、小学校では、今まで勉強してきたことを再度授業で勉強することになるので多少の復習にはなるでしょうが、効率的ではありません。本来であれば、その時間を先に進んで勉強するべきですが、授業中に塾の勉強をするわけにもいきません。

小学生であっても学校に朝から夕方まで6時間から8時間前後もいて、そのうち1日に合計2時間から3時間ほど国語、算数、理科、社会授業があるわけですから、その時間を復習中心になるのはもったいないことでもあります。

小学校に入学する1年生も、4月生まれと3月生まれでは11ヶ月ほど異なりまし、小学校のカリキュラムは、勉強があまり得意でない子供でもついていきやすい内容に設定されているのは致し方ないことなのかもしれません。

先取り学習はこんなに危険。「した子」の成績が「しなかった子」に抜かれるのはなぜ?

●年齢が上がる方が勉強の効率がいい

費用対効果を考えるのなら、3才と9才の子供が週1回英語の塾に通うのであれば、より記憶力、集中力、体力がある9歳の子供の方が数倍も効率的でしょう。

年齢が上がるほどカリキュラムが増えるのは、それだけ脳のキャパシティーが増えていくためであり、幼児よりも小学生、小学生よりも中学生、中学生よりも高校生の方が勉強の効率が良くなります。

いずれにせよ早期教育したとしても、小学校、中学校と年齢が上がっても勉強を継続する必要があります。

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