顧客が、スマホでグーグル検索やグーグルマップ検索して、グーグルマイビジネスを閲覧し、実際に店舗を訪れるまでの流れを、具体的に確認していきましょう。
①グーグルの検索窓にキーワードを入力して検索する
②検索結果画面が表示される
③地図検索のタイトルや位置情報などを閲覧して、クリックする
④グーグルマイビジネス(店舗ホームページ含む)を閲覧する
⑤グーグルマイビジネス(店舗ホームページ含む)に満足する
⑥実際に店舗を訪れる
⑦グーグルマイビジネス、口コミサイトで評価する
の流れがあります。
地図検索は、「自然検索の順位」、「グーグルマイビジネス」、「現在地からの距離」の3つの要素が順位決定の大きな要因となります。
実際に検索して確認してみるとわかりますが、自然検索と地図検索の順位は、ある程度の相関関係にあります。
グーグルマイビジネスがしっかり登録されていないと、自然検索が上位表示されている店舗のホームページでも、地図検索で上位表示されていないこともあり、非常にもったいないことです。
自然検索だけでなく、地図検索も最適化しておくことが、来店につながります。
地図検索において、口コミサイトが表示されることがないため、地域内の同業他社との競争になります。
その点は、自然検索との大きな違いになります。
同じ地域内に同業他社が少なければ、容易に3位以内に入りますが、多ければその分難易度が高くなります。
地図検索で上位表示させるための、「自然検索の順位」、「グーグルマイビジネス」、「現在地からの距離」の3つの要素を一つずつ分けて考えていきましょう。
自然検索の順位を上位表示させることが、地図検索で上位表示されることにつながります。
〈 自然検索で上位表示されるには 〉をご参照ください。
グーグルマイビジネスの内容を充実させることにより、グーグルマイビジネスが表示されやすくなります。スマホでは入力できない項目もあるので、内容を設定するときは、スマホではなくパソコンからおこなってください。
店名、カテゴリー(メインカテゴリー、追加カテゴリー)、営業時間(定休日、祝祭日、特別営業時間)、電話番号、店舗ホームページURL、予約サービスURL、サービス、属性、ビジネス情報、開業日などを設定します。
電話かハガキで確認します。カテゴリーや営業時間が設定されていても、「ビジネスオーナーですか?」と表示される場合は、店は地図検索に登録されていますが、オーナー確認されていないので、きちんと手続きをしておきましょう。
店舗のホームページにも掲載されている住所を、グーグルマイビジネスでの住所と完全に一致させます。
大文字と小文字、全角と半角で異なると、グーグルから同一の住所とみられない可能性があります。
ホームページの住所をコピーして貼りつけるのが確実です。
グーグルマイビジネスだけでなく、口コミサイトなどに登録する住所も同じく完全に一致させると良いです。
ロゴの写真は最もよく閲覧される重要な写真です。ロゴマークか顔写真を設定します。
カバーの写真は見てすぐ業種がわかる写真を設定します。
それ以外の写真は質以上に量が大事です。多くの枚数を投稿しましょう。
ビジネス情報は750文字以内で入力することができます。
その業種で検索されやすいキーワードを含めて、店のサービス内容や特徴などを掲載します。
最新情報は、1週間で終了しますので、できれば、1週間に1度のペースで投稿します。
グーグルは、グーグルマイビジネスでの口コミの数と質を評価しており、順位に影響を与えます。
口コミの件数が少ないより多い方が評価されます。
口コミの頻度も関係していて、同じ口コミ数でも、1年前で口コミがストップされているよりも、定期的に口コミが追加されていて、最近投稿された口コミがある方が評価されます。
口コミの内容も、滞在時間の長さなどの指標で質が高いと評価されます。
同じ投稿内容でも、口コミ数などが多いローカルガイドのレベルが高いほど、質が高いと評価されます。
顧客の投稿した口コミへは短文でもいいので、返信した方が良いです。毎回返信するのが大変であれば、未返信の口コミが溜まったら返信します。
よく誤解があるのですが、口コミが多く点数が高ければ必ず上位表示されるわけではなく、1つの要素になります。
アプリをインストールすれば、口コミの返信はスマホアプリでおこなうこともできます。
顧客の口コミ投稿があった場合、メールで通知がくるように設定することもできますが、精神的ストレスになるのであれば、通知がこない設定にすることもできます。
それ以外にも細かい設定がありますが、重要ポイントに絞ってお伝えしました。
上記以外の細かい設定や設定方法の詳細は〈Googleマイビジネス編集方法(Googleマイビジネス各種運用サポート)〉
〈完全ガイド ローカルSEOで上位表示する方法(SUZUMORI TAKUMI)〉をご参照ください。
「Googleマイビジネス 集客の王道 ~Googleマップから「来店」を生み出す最強ツール(永友一朗)」も販売されています。より詳しく知りたい方に特におすすめです。
スマホにはGPS機能があり、オンであれば現在の位置情報が地図上に青い丸印でマッピングされます。
GPS機能がオンの設定になっている場合、現在地から店舗までの距離が表示されます。近い店舗順に上位表示されるわけではありませんが、近い店舗ほど上位表示されやすい傾向にあります。
GPS機能がオンになっていなくても、位置情報の履歴、最近検索した場所、IPアドレスから、地図検索は表示されます。
現在地とは限りませんが、オンになっていなくても、地図検索は表示されます。
現在、スマホでは確認することができませんが、パソコンであれば、インサイトを確認することができます。インサイトとは、地図検索でどのキーワードで何回表示されたかを把握することができる機能です。毎日確認する必要はありませんが、定期的に確認することをおすすめします。
店を探している顧客は、「地域名+業種名」などで検索します。
GPS機能がオンになっていたら、その地域名付近で、現在地の近くにある店舗ほど上位表示されやすい傾向にあります。
GPS機能がオンになっていないなら、その地域名付近にある店舗が上位表示されます。
GPS機能がオンになっていると、近くの店舗が上位表示されやすい傾向にあるので、ライバルとの大きな差がつきにくいのですが、オフになっている顧客は、近くの店舗が表示されやすいわけではないので、ライバルとの差がつきやすいといえます。
現在地近くで店を探している顧客は、「業種名」などで検索します。
GPS機能がオンになっていたら、近くにある店舗ほど上位表示されやすい傾向にあります。
GPS機能がオンになっていないなら、位置情報の履歴、最近検索した場所、IPアドレスから、地図検索が表示されます。
オンになっていないので、必ずしも現在地近辺とは限りませんが、オンになっていなくても、地図検索は表示されます。
スマホにはGPS機能があるため、人が集まり、検索する人数が多い地点から近い立地が有利になります。
具体的には、電車社会なら、駅、車社会なら、ショッピングセンターが有利ということになります。
地図検索の表示順位は、グーグルも試行錯誤しているせいか、頻繁に変動します。
自然検索と同じように、地図検索の順位決定のアルゴリズムの大規模な変更が、定期的におこなわれています。
また、キーワード、位置情報などが同じでも、時間帯によっても順位が異なることもあります。
上位表示されていたとしても、時には、下落することもあるでしょう。
順位に一喜一憂しすぎることなく、グーグルの意向を汲みつつ、最適化していくことが大切です。
上記は、グーグル検索について書きましたが、地図のみを検索するグーグルマップ検索もあり、その場合は、自然検索の結果は表示されず、地図検索の結果が3つに限らず、その地域にある店舗が多数表示されます。
いずれにせよ、グーグルマップ検索でも上位表示されることが大事になります。
一般的には、自然検索より地図検索の方が上位表示されるまでに時間がかかる傾向にあります。
スマホのGPS機能で位置情報を把握しており、実際に1日何人が滞在しているかなどのデータが蓄積されて、徐々に上位表示されるようになります。
グーグルマイビジネスや口コミサイトでの口コミ評価数も影響しています。
地図アプリには、グーグルマップ検索以外にも、ヤフーマップ検索などもありますが、圧倒的にグーグルマップ検索が利用されています。
< 地図アプリ利用率1位はGoogleマップ!エフェクチュアルが地図アプリの利用トレンドをレポート >
地図アプリは、初めて来店する際に、顧客の今いる現在地から店舗までの経路を調べるために利用されます。
例えば、店舗の最寄り駅から店舗までの道順を調べるときに、グーグル検索やグーグルマップ検索から、グーグルマイビジネス内の地図や経路案内で調べます。
グーグルは、グーグルマイビジネスを強化することにより、口コミサイトを駆逐しようとしているといわれています。
グーグルマイビジネスには、口コミサイトと同じく口コミ投稿機能があります。
飲食店であれば、食べログやホットペッパーなど
美容室であれば、ホットペッパービューティなど
旅館であれば、じゃらん、楽天トラベルなど
グーグルマイビジネスの要素を分解すると、ホームページの内容をわかりやすく標準化したグーグルマイビジネスの店舗情報と、口コミ機能と、口コミサイトにはない位置情報という武器があります。
グーグルの関連会社が自動運転の普及に力を入れていることも影響しています。
自動運転と地図情報は密接な関係があり、その際、店舗の情報はかかせません。
今後、店舗ビジネスに関しては、自然検索よりも地図検索が強化されていく方向性と思われます。
5. グーグルとヤフーに