顧客が、スマホやパソコンでグーグル検索して、ホームページを閲覧し、実際に店舗を訪れるまでの流れを、具体的に確認していきましょう。
①グーグルの検索窓にキーワードを入力して検索する
②検索結果画面が表示される
③自然検索の中のタイトルや説明文などを閲覧して、クリックする
④店舗ホームページを閲覧する
⑤店舗ホームページに満足する
⑥実際に店舗を訪れる
⑦グーグルマイビジネス、口コミサイトで評価する
グーグルは、自然検索ではどのようなサイトを上位表示させているのでしょうか?
サイトを閲覧している顧客にとって、満足するサイトを上位表示させています。
満足するサイトには、「満足度を高める」要素と、「信頼度を高める」要素があります。
サイトを閲覧して、「満足したか」「満足しなかった」かどうかは、フェイスブックやユーチューブのように「いいね!」ボタンがあるわけでないので、キーワード検索してサイトを閲覧した顧客の行動で判断しています。
様々な指標で判断されていますが、その中でも、検索結果画面での「クリック率」、サイト内での「滞在時間」「直帰率」「閲覧ページ数」、サイト離脱後の行動などが大きな要素になります。
例えば、タイトルをクリックしたものの、直ぐに検索結果画面に戻る行動は、サイトに満足しなかったと考えられますのでマイナスになります。
逆に、タイトルをクリックして、すぐに直帰せず、いくつかのページを閲覧して滞在時間が長くなり、検索結果画面に戻らず検索行動を中止したら、サイトに満足したと考えられますのでプラスになります。
以下、グーグルアナリティクスなどを見る際に知っておきたい用語になります。
<ユーザー>
サイトの訪問者
<セッション>
サイトの訪問者がサイトに訪れた回数の総数
<平均セッション時間(平均滞在時間)>
1回の訪問での滞在時間
<直帰率>
サイトを訪問して、最初にたどりついたページから先に進まずに、戻ってしまった人の割合
<ページビュー数>
サイトで閲覧されたページ数
サイトが改善され、直帰率が下がれば、閲覧ページ数が増えますし、滞在時間も長くなる傾向にあります。
〈 ユーザー,セッション,ページビューの違い
【Googleアナリティクス・アクセス解析基本編】
(Grab) 〉
随時、グーグルアナリティクスでデータを見ることができますが、毎回分析する必要はなく、そのような指標があることを知っておく程度でもかまいません。
店舗のホームページに、必要な情報がわかりやすく書かれていることが大事です。
必要な情報とは、営業時間、定休日、住所、電話番号、店舗へのアクセス、お知らせ、求人、スタッフ紹介、サービス内容(料金含む)などになります。
・詳細が知りたい内容であれば、あらたにそのページを作り、トップページに、(そのページの)ボタン型のアイコンを設置します
・アクセスページであれば、周辺の地図や最寄り駅からの行き方を詳しく掲載します
・「電話する」のボタン型のアイコンも設置します
・もし予約制であれば、「予約する」のボタン型のアイコンを設置します
・スタッフ紹介や、サービス内容のページも、詳しく掲載する場合は、アイコンを設置します
・求人ページは、人気のコンテンツです。求人媒体に掲載した際には、求人サイトから求人ページに外部リンクが設置されます
サイトに興味がない内容が沢山書かれていて、すぐに別のサイトに移ってしまった経験が誰しもありますよね?
トップページに長文で全てを羅列することはおすすめしません。長文を羅列すると圧迫感があり、読みにくくなり、直帰率が高くなってしまうからです。
人によって知りたいことは個人差があるため、ボタン型のアイコンを設置して、知りたいことだけを閲覧してもらうようにします。
業種によって、必要な情報は異なりますが、競合や大手のチェーン店のサイトでよく掲載されている内容はそれだけ重要とされていることでしょう。
ページを作成した方が良い場合もありますが、店舗ビジネスに関係のない内容は掲載する必要はありません。
よくあるのは、ブログ記事で近隣にできたお店や、業種と関係のない時事ネタを書き続けても、顧客から閲覧されることなくマイナスとなることもあるので、止めた方が良いです。
以前に「人は見た目が9割」という本がヒットしましたが、店舗ホームページのトップページのファーストビューは、顧客からの第一印象となり、直帰率や滞在時間にも影響を及ぼします。
ファーストビューは、どのような業種かわかる写真とわかりやすいキャッチフレーズ、ボタン型のアイコンなどを設置します。
外部リンクとは、他のサイト(異なるドメイン)から自分たちの店舗ホームページのURLが設置されることをいいます。
他のサイトとしても、顧客に紹介して満足してもらえる、信頼できるサイトのURLを設置したいはずです。
そして、グーグルも他のサイトから信頼されているサイトを高く評価しています。
業種によって異なりますが、店舗ホームページは、口コミサイト、地域情報サイト、業界団体のサイト、取引先のサイト、SNSなどから、外部リンクをもらいやすいです。
「地域名+業種名」や「業種名」で検索すると、自然検索の結果に口コミサイトが多数表示されます。
地道な作業になりますが、一つ一つ登録していきます。
店名、住所、写真、営業時間、定休日、サービス内容などを掲載します。
有料で登録するかどうか、費用対効果を考えてになりますが、有料で登録すべき口コミサイトはほぼありません。無料で充分です。
地域情報サイトは、口コミサイトと内容はほぼ同じですが、違いは、口コミが掲載されていない点です。
業種ごとに特化している地域情報サイトもあります。
商店街のサイトなどがあれば、URL掲載している場合もあります。
業界団体に加入している場合、サイトにURL掲載欄があれば、URL掲載を依頼します。
有料でも費用対効果があえば、会員登録することもあります。
取引先のサイトで取引先のURL掲載している場合は依頼します。
フェイスブック、インスタグラム、ツイッターなどのSNSに、店舗のページを作成します。必ずしも定期的に情報発信する必要はありませんが、アカウントを開設することにより、店舗ホームページURLを掲載することができます。
業種によっては、定期的に情報発信した方がよいこともあります。
〈 【無料】SEOで競合に大きく差がつく被リンクの
効果と獲得方法15(アフログ) 〉
店を探している顧客は、「地域名+業種名」などで検索します。
店舗ホームページのタイトルに「地域名」と「業種名」を含めるようにします。
「八王子市+花屋」というキーワードで上位表示を目指すのであれば、ABC生花店という屋号の前に「八王子市 花屋 |ABC生花店」などのように、タイトルに「八王子市」「花屋」を含めるようにします。
なお、必ずしもタイトルにキーワードを入れる必要があるわけではなく、含めなくても上位表示されることもあります。
現在地近くで店を探している顧客は、「業種名」などで検索します。
2020年3月現在、仮に、現在地が新宿区内なら、新宿区付近の内科のホームページや、病院検索サイトの新宿区の内科一覧ページが表示されます。
あくまで一般的な傾向ですが、電車社会の八王子駅周辺であれば、「八王子+業種名」、車社会の八王子市内であれば、「八王子市+業種名」で検索されやすく、電車社会では駅名、車社会では市名が地域名になることが多いです。
グーグルがいくら賢くなったとしても、店舗名だけでは、どの業種でどの地域にあるのか把握しにくいです。
現在、店舗があり屋号がある場合は、変更することは難しいかもしれませんが、屋号がまだ決まっていない場合は、「地域名+業種名」などにすると有利です。
店舗名を地域名や業種名に変える提案をすることもあるくらい大きな要素になります。
4. 地図検索で3位以内に