結婚偏差値=外見×年収×性格の3要素で説明できるわけですが、婚活している女性は男性の年収を非常に気にしています。
だいたいの女性は、職業から年収を類推して、年収を判断しています。年収が一番身近であり、計算しやすいからでしょう。
しかし、十分な年収がある男性でも、働けなくなってしまったり、リストラされて給与が大きく下がってしまったりするかもしれません。
生活が安定するには、年収だけでなく資産も重要です。
いくら資産といっても30代の男性であれば、今まで自分で働いて貯蓄してきた資産はそこまで大きくないでしょう。
自分で働いた貯蓄以外に、何に注目するべきか?それは、 両親や祖父母からもらえる相続による資産に注目するべきなのです。
資産家というと、若い奥さんに保険金目当てで殺害されてニュースになる高齢のおじいさんを想像しますが、将来、祖父母、両親から財産をもらえる立場にある男性も立派な資産家です。
生まれながらにして、莫大な資産を受け継ぐことが決まっている子供もいますが、羨ましい限りです。
仮に、資産が1億円あれば、利率3%なら、年間300万円が入ってきますし、生活も安定します。資産が3億円あれば、利率3%なら、年間900万円が入ってきますので、質素に暮らすのであれば、仕事はしなくていいかもしれません。
少子高齢化が続き経済成長が見込めず、社会保険料や所得税は高くなり、可処分所得は低下していく一方です。
< 収入と税金の変化をグラフ化してみる
(ガベージニュース) >
ところが、日本人の個人資産は増え続けてきました。多くは銀行に預金されていて、老人に資産が集中しています。
第二次世界大戦後の高度成長期を経て、年金生活をしている祖父母世代、1980年代後半のバブル経済を経験したことのある両親世代は、可処分所得が減り続けている我々の世代よりも金銭的には恵まれていたかもしれません。
< 日本の家計資産残高は増加、1835兆円に
(ガベージニュース) >
ロバートキヨサキの「金持ち父さんと貧乏父さん」という本を読んだことがある方にはわかるかもしれませんが、自分が子供として生まれてくるなら、貧乏父さんより金持ち父さんの方がいいですよね?
仮に、祖父母世代の資産がある勝ち組と負け組がいて、金持ちお祖父さんと貧乏お祖父さんがいるとするなら、金持ちお祖父さんの息子や孫と結婚するべきいうことになります。
「若い新婚夫婦が都心のタワーマンションを買ってもらった」という話をよく聞きますが、自分たちだけで買うのは難しくても、両親や祖父母に購入してもらうことができます。
なぜ、郊外の一戸建てよりも、都心のタワーマンションなのかは、理由があるのですが、相続税の節税にもなることが背景にあります。
仮に、自分の稼ぎ(年収600万円)で、郊外のタワーマンションではないマンションにローンを組んで購入する男性と、自分の稼ぎ(年収400万円)と親からの援助で、都心のタワーマンション(資産価値1億円)にローンを組まないで購入する男性なら、前者を選ぶ人がいるのは私には理解できますが、経済的には合理的ではありません。
仮に、両親2人と、祖父母が全員健在で4人がいれば、合計6人の資産が男性の孫世代へ移行されます。
少子化の影響もあり相続人の数も減っていますから、資産家の家に生まれてきた人にとっては、相続人の数が少ないことは本当にありがたいことです。
資産の要素を全く考えずに、資産家を全く評価せず、「年収は600万円以上なくちゃ結婚できない」と、年収ばかりに囚われている、そんな婚活女子を見ると滑稽に思えてきます。
まさに、「木を見て森を見ず」です。
そんな高年収の男性好きの婚活女子の理由も説明することができます。
30才年収偏差値でいえば、年収偏差値50くらいの年収400万円の資産家と、年収偏差値58以上の年収600万円の高年収の男性では、同性の女友達からの評価が違います。
年収600万円であれば、名前の通った一流企業や誰もが知っている有資格者でしょうし、稼ぐ能力が高く自慢することができます。結婚して生まれてくる子供も優秀に違いないと思っています。
高年収の男性自身も自信を持っていて、年収においての勝ち組のオーラ・雰囲気があります。
逆にいえば、他の女性からもモテててライバルが多く、お金を自分で稼いでいるため、その分、お金遣いが荒い傾向にあります。
逆に、年収偏差値50の年収400万円の資産家の良さはどのようなところにあるのでしょうか?
稼ぎは普通かもしれませんが、質素に暮らしていれば、将来お金に苦労することはありません。
稼ぎが普通で、年収においての勝ち組のオーラ・雰囲気はないため、ライバルが少なく、今はお金が手元にあるわけではないので、お金遣いも質素な傾向にあります。
年収600万円と400万円では、年収差200万円×40年間=8000万円ですから、8000万円以上の資産があれば、年収600万円の高年収男性より期待値が大きいといえます。
実際には、年収が高い人ほど所得税の税率が高い超過累進課税のため、8000万円より差は少ないです。
とはいえ、生まれてくる子供には違いがあるのでは?と思うかもしれませんが、年収600万円の男性と、年収400万円の男性との間に生まれてくる子では、年収にそこまで差がつくわけではありません。
年収というのは、遺伝子だけでなく、教育環境や運が要素として大きく関係します。
年収200万円違いでは、遺伝的な差はそこまでないです。
基本的には、現在の日本社会では、年収は就職した企業の給与体系に依存します。
結婚適齢期の男性で転職する人は少なく、必ずしもその人の本当の稼ぐ実力を表していないこともあります。
就活でどの会社には入れるかは、どの大学を入学、卒業したかどうかと大きな相関関係があります。
18才時点の大学受験偏差値というのは、その男性の遺伝子だけでなく、都会の教育熱心な地区か、地方のそうでない地区か、親が教育投資に価値を感じるか、そして金銭的に余裕があるかなど、環境に大きく左右されます。
しかも、大学受験偏差値は、数学などの一部の理系科目を除き、記憶力×持続力に偏っており、大学受験偏差値が高いことが、就活に有利であっても、必ずしも会社で昇進するとは限りませんし、ましてや遺伝子として優秀とはいいきれません。
高年収ありとなし、資産ありとなしでいえば、4つの領域で分けると、高年収あり×資産あり、高年収あり×資産なし、高年収なし×資産あり、高年収なし×資産なしです。
ビジネス用語の一つに、競争の激しい領域をレッドオーシャン、競争のあまりない領域をブルーオーシャンという言葉がありますが、高年収あり×資産ありは超レッドオーシャン、高年収あり×資産なしはレッドオーシャン、高年収なし×資産ありはブルーオーシャンです。
戦略は、戦いを略する=戦いを省略する=戦いをしないで勝つことであるとも考えることができます。
我々現代人は、競争社会で勝つことを求められているので、婚活もつい素敵な男性を競争してつかみ取るようなイメージがありますが、全体を俯瞰して、競争率の高くない男性にアプローチするという戦略もあります。
私が「高年収よりも資産家がいいですよ」と力説していると、「資産家推しなのはわかりましたけど、どうやって見極めるのですか?結局、運じゃないですか?」と反論されることがあります。
運はつかみ取るものだと思っていますが、資産家の見極め方をお伝えする前に資産について押さえておきましょう。
現在の年収×将来働くであろう年数×実現する見込みになります。
職業によって、期待値は異なります。30才男性だとしたら、65才もしくは70才までの35年間もしくは40年近く働くことになります。
大企業の社員や公務員は、年功序列で給料も上がりやすく、解雇される可能性が低いため、期待値が高いでしょう。
個人事業主や会社経営者は、業績が変化しやすいため、現在、高年収でも期待値が低くなります。
中には、年収や期待値だけでなく、職業の社会的地位を重視する女性もいます。
通常、不動産である自宅を購入していたら、借金があります。
また、個人事業主や会社経営者は事業のため、借金していることもあり、総合的に判断する必要があります。
その人にどのくらいの資産があるのか把握しておく必要があります。
兄弟の人数となっていますが、正確には相続人の数になります。もし、父親が前妻との間に子供がいる場合は、人数に加えます。
正確ではありませんが、父親の職業により、だいたいの年収や資産を推定することができます。
同じく正確ではありませんが、母親の職業により、だいたいの年収や資産を推定することができます。
基本的には、母親は主婦ではなく働いていた方が収入があり、相続財産は期待できます。
両親のどちらかが亡くなっていた場合などは異なります。
資産家と結婚したら、相続税にも詳しくなっておくべきでしょう。
これから相続税は増税される方向性なので、現在の計算よりも多くの税金が取られる可能性が高く、実際の相続財産は少なくなるでしょう。
あくまで上記の計算式は概算になりますので、詳しくは相続専門の税理士などに聞いてください。
以下のページには、ブログやユーチューブでわかりやすく説明されています。
日本人の多くは、自宅の不動産と銀行預金が主な資産になります。
「運転免許証を見せてもらえば、現住所が書いてあるから、それをグーグルストリートビューで確認すればいい」という女性もいましたが、そこまでやる必要はないでしょう。
本人の学歴も参考になります。学歴がある方がないよりも教育投資をされた可能性が高いといえます。
国立よりも私立の高校や大学の方が裕福な家庭の可能性が高いです。
親が企業の社員や公務員であればある程度の総年収を把握することができます。
わかりにくいのが、個人事業主や会社経営者です。暮らしぶりなどで判断するしかありません。
職業というよりは副業に近いかもしれませんが、両親や祖父母自身がマンションの経営をしていたら、相続する財産があると見込まれます。
兄弟の学歴や職業も参考になります。高校や大学が、私立か、国立・公立かによって、家庭の経済状況を類推できます。
4. 親友のような異性