私の経験上、最も自分の価値を見誤っていると感じるのがアラサーの婚活女性です。
この世代の女性たちは、「26から30くらいまでが、女性としてのピーク」だと認識している傾向にあります。世の中を知り、仕事では重要なポジションを任されるようになり、比例して収入も高水準をキープ、公私ともに充実してくるのがこの時期です。自分にお金をかけられるので、体のメンテナンスにも余念がなく、20代前半の女性に負けないプロポーションを維持できています。
若さ+経験+お金。「今の自分が最も魅力的に映る」と思うのも自然なことです。
確かに、「ひとりの女性」として見ればこれは正しい認識です。しかしこれが婚活の世界の中となると、価値の重みに歪みが生じます。婚活中の男性側の本音としては、仕事面や生活面は二の次三の次。最も重視するのは、やはり年齢になっています。男性も女性もですが、年齢による価値の急降下は避けられませんこれは「多くの男性は若い子が好きだから」といった短絡的な嗜好の話ではなく、生物としての本能に近いのかなと分析しています。
子どもの産める可能性の高い女性ほど、結婚相手にふさわしいと思ってしまうのが、男性の本能なのかもしれません。したがって、婚活男性の目から見て、最も魅力的に映るのは、結婚が可能になる18歳~20代前半くらい。そこからは少しずつ下がっていき、35才を過ぎた途端一気に結婚相手としての価値は急降下します。
上記は20歳以下のデータがないためわかりませんが、18歳が一番人気であってもおかしくありません。 いい悪いは別として、アラブやアフリカの大金持ちが10代の若い女性と結婚したがるのは、本能なのでしょう。アラサー女性たちがどれだけ「今が買い時よ」とアピールしても、年齢でばっさり切ってしまう男性たちは、残酷ですが実際にいますし、私自身「もうちょっと上の人が合うのでは」と思う男性でも、若い人を選びます。これが婚活の冷たく残酷なところです。
しかしこの年齢における男女の価値観のずれも、きちんと各人が価値を補正することで、概ね解消できる問題です。
敢えて厳しく書きますが、女性はきちんと自分の年齢から判断される価値を、男性目線で認識しておくべきです。決して「今が最も魅力的よ」と上から目線の行動をしてはいけません。そういう女性に対して怖がっている、嫌悪感を抱いている男性も少なくありません。高飛車になり過ぎず、婚活していきましょう。年収にしろ年齢にしろ、相手に求めるところからだけではなく、自分の価値を正確に読み取るところから始まるのです。
なかなか結婚できず「売れ残って」しまっている女性の中には、外見が美しく、性格も素敵な人が数多くいます。魅力的な彼女たちですから、若い時分からたくさんの恋愛を経験をしています。いわば恋のベテランなのです。
そんな彼女たちがなぜ結婚できないのか。理由は至ってシンプルです。前述の通り、男性から見た女性のバリューピークは20代前半まで。すなわち、この20代前半までの間に、魅力的な女性は素晴らしい男性たちと出会うことができます。恋愛における素晴らしい時間を先に経験してしまうのです。
さて、「素敵な男性」を知ってしまった彼女たちはどうなるのか。ピークの絶頂期を引きずってしまい、その後に出会う男性たちに、物足りなさを感じてしまうことになります。
「前の人のほうがもっと素敵な経験をさせてくれた」
「あんな素敵な人に、もう一度会いたい」
かつての体験が麻薬のように体を侵食してしまい、並みの男性では満足できなくなってしまうのです。婚活の由来である就活になぞらえるなら、これは転職がうまくいかないパターンに近いでしょう。結婚適齢期の若い女性たちがどんどん市場へと投下されていく。年齢の価値を重く見る男性たちは、そちらの若い女性たちへとなびいていく。
結果、たくさん場数を踏んだ、婚活の戦場から抜け出せない、ベテラン婚活者が取り残されてしまうのです婚活にはタイムリミットがあります。年をとり過ぎたら絶対に結婚できない、とは断言しませんが、データが示すように結婚確率が極端に低くくなってしまうのです。
条件を妥協して、確実に結婚できる人と結婚するのか=ローリスクローリターンでいくのか?妥協せず、条件の良い人と結婚するもしくは誰とも結婚しないのか=ハイリスクハイリターンでいくのか?妥協するべきかは、個人の自由ですが、人生の大きな選択です。
ただ「付き合う」「交際する」だけであれば、お金を持っていそうな人とくっつきたがる思考になるのは自然かもしれません。しかし追求するのは間違いのない幸せな結婚を手に入れる方法です。
もし交際相手が金遣いの荒い人だったら、結婚後の幸せな生活をイメージすることはできないでしょう。お金をたくさん持っている人ほど、交際相手や婚活で出会った人をこのような目で見ています。
「この人はお金と結婚したいだけなんじゃないだろうか」
この疑問が確信に変わってしまったら、相手は見向きもしてくれないでしょう。結婚願望者は、常に結婚後のランニングコストを考えています。コストのかかる人は将来設計上は好まれません。ですから、なるべくコストのかからない人を目指すべきです。燃費の良くない見てくれのいいクラウンと燃費の良いプリウス、レンタカーであればクラウインでしょうが、購入するなら、プリウスを選ぶでしょう。
語弊があるかもしれませんが、「私と結婚してもお金はかからないですよ」アピールが必要となります。金遣いが荒いと思わせてしまうような言動は控えるようにしましょう。
女性の立場でいえば、「食事代は男性が持つべき」という発想を捨てたほうがいいでしょう。ときには割り勘もして、男性への負担を減らしてあげるべきです。デートではいつも高くつくようなコースを計画するのではなく、バランスよくときにはお金のかからないコースも選部ことも必要です。その方が相手を喜ばせ、「お金がかからない人」という印象を与えることができます。
5.就活のように戦略を立てる