・設計のみを事務所に依頼し、その後、内装工事会社に内装を依頼する
・設計ができる内装工事会社に、設計と内装を依頼する
内装工事会社によって、ある程度の価格帯があります。
ローコストで内装を仕上げるには、低価格の価格帯の内装工事会社に、設計が決まった段階で相見積もりする必要があります。
基本的には高価格の価格帯の内装工事会社に見積もりしてもらっても低価格にはなかなかなりません。ビジネスモデルが異なるからです。会社の方針として、薄利多売なのか、広告や営業に費用をかけているのかによっても異なります。
当然ですが、設計やどのような材料を使用するかによって、スケルトンなのか事務所仕様によっても異なります。
高級な材料を使ったりお洒落なデザインにしたりして、内装にお金をかけたからといっても、患者さまが増えるわけではありません。
最初にお金をかけるよりも、定期的に床や壁紙をリニューアルする方が古びた感じを解消でき効果的です。
内装により自分の診療に対するモチベーションが高くなるのであれば、お洒落な内装にして多少内装工事の費用が高くなったとしても、投資する価値はあるでしょう。
1階なら、外から直接クリニック内に入ることになるため、床がタイルカーペットですと、土やゴミなどの汚れが付着しやすくなります。
2階以上なら、タイルカーペットでも問題はないでしょう。
診察室、処置室、トイレなどはタイルカーペットではなく、継ぎ目が少なく水分を吸い込みにくい長尺シートにするように保健所から指導されることもあります。事前に保健所に確認してください。
より凝ったデザイン、追加で棚が欲しいなど追加工事が発生したり、最初の仕様と異なる材料の変更したりした場合、実際にそこまで費用がかかっていなくても、より多くの金額を請求されることもあります。
その地域の保健所や医師会に確認して問題なければ、保険診療が開始になるオープンまでの間に内覧会を開くこともできます。
直前の土曜日や日曜日の2日間だけでなく、毎日開くことも理論上は可能です。
チラシやホームページで内覧会の告知をして、より多くの方にクリニックを知ってもらうことができます。
スタッフもしくは院長自ら個別にクリニック内を案内することができます。
土日よりも平日の方が近隣に住んでいる人も立ち寄りやすいでしょう。
物件を契約してもすぐに開院することはできません。内装工事や保健所の検査も必要です。
開業準備をしている医師にとっては、クリニックが1日休業しなければなくなったときの損失はイメージできても、まだ開院していないクリニックが開院しない損失は理解しにくいことのようです。
例えば、将来の売上が1日30万円となるクリニックで10日間ほど開院を延期するとなると、30万円×10日間=300万円が機会損失となります。
クリニックのオープンは延ばすのは大変もったいないことです。工事が遅れることのないように注意するべきでしょう。何月何日までに工事が完了することを契約書に盛り込むこともあります。
私が運営する新宿駅前クリニックでは、空調はビル側で設置していただけましたが、それ以外はクリニック側で設置しました。カウンターやトイレ1つ設置して、約50坪で内装1000万円(税込)ほどでした。1坪20万円ほどの計算になります。
見学ご希望の先生がいらしたら、お気軽にご相談ください。