ネット集患の教科書 4.クリニックのMEO
(マップ検索エンジン最適化)

MEOとは、マップエンジン最適化=Map Engine Optimizationの略ですが、別名「ローカルSEO」とも呼ばれています。

ヤフーよりもグーグルの比率が圧倒的に高いので、ここでは、グーグルの検索エンジンについて説明します。現在の検索エンジンのシェアについて詳しく書かれてます。

〈【2019年版】日本・世界の検索エンジンシェアと種類一覧 SEMジャーナル〉

自然検索よりも上位に表示される
ローカル検索結果

自然検索よりも上位表示されるローカル検索結果

「地域名+科目名」などで検索すると、ローカル検索結果が自然検索結果より上に表示されます。

ローカル検索結果には、地図とクリニック名がまとめて表示される仕組みになっています 。今までの自然検索結果と比べると、「クリニックのプロフィール」+「口コミサイト」+「位置情報」の3要素が混ざったサービスともいえます。グーグルは自動運転を普及させるためにも、地図情報に力を入れており、今後マップ検索は伸びていく方向性です。

今後、グーグルマップの強化により、食べログやホットペッパーなどの口コミサイトも影響力が弱くなっていくことでしょう。極端な予想かもしれませんが、今後、店舗ビジネスでは「地域名+業種名」、地図情報のみ出るようになり、自然検索は出なくなる可能性もあります。

少なくとも3位以内を目指すべき

現状、スマホやパソコンで「地域名+科目名」で検索すると、グーグルでは、3つまでしか表示されないため、少なくとも、マップ検索エンジン上で3位以内に表示されることを目指すべきです。

自然検索結果10個表示されますが、自然検索結果よりも表示される枠が少ないです。

ローカル検索は、どのような要素で順位が決まっているのか?

順位決定の基準はブラックボックスですが、様々な指標があるといわれています。細かい指標については、以下のページがまとまっていますので、詳しく知りたい方はチェックすると良いです。

〈MEO対策とは?上位表示の基本から効果まで MEO対策の窓口〉

「グーグルビジネスプロフィール」に
ビジネス情報を登録する

「グーグルビジネスプロフィール」とは、店舗ビジネスのオーナーが無料で利用できるグーグルの店舗登録サービスのことです。「会社の正式名称」「カテゴリ」「住所」「営業時間(診療時間)」「特別営業時間(臨時の診療時間)」「電話番号」「ウェブサイトURL」「属性」「(室内を見ることができる)インドアビュー」「説明文」「設定」などのビジネス情報を、管理者としてグーグルビジネスプロフィールに登録します。

「写真」「投稿」「(口コミを)返信」「(質問があれば)回答」などして情報発信するなど、充実させると上位表示されやすくなります。

● レビューの数や質

グーグルビジネスプロフィールで、口コミが多く、1~5までの★星印で評価され、の評価が高い場合には、上位表示されやすくなっています。グーグルは口コミの中身も参考にしています。

評価者をレベル分けしており、ローカルガイドのレベルが高いと、口コミの中でも上位表示されやすくなっています。くれぐれも口コミのガイドラインに沿わない方法は避けるべきです。お金や商品券などを払って、患者さまに口コミしてもらうのはガイドライン違反になります。

● その他の指標

その他にも、検索結果で表示された際のクリック率、サイテーション、位置情報、ガイドラインの準拠なども、要素としてはあります。

● クリック率

地図情報に3つクリニックが表示されていても、クリック率は微妙に異なります。クリックされて、その後のユーザーの行動(電話する、ウェブサイトを見るなど)も評価されています。

サイテーション

サイテーションとは、日本語では「引用」もしくは「言及」という意味になります。

グーグルは、知名度なくあまり知られていないクリニックよりも、知名度があるクリニックを上位表示させたいと考えています。その知名度を測るのが、自院のホームページではない、別のドメインの他のサイト内に名前、住所、電話番号といったNAP情報がどれくらい掲載されているかで判断されています。

NAP情報とは、Name(名前)、Address(住所)、Phone(電話番号)のことをいいまして、頭文字をとってNAPと略されています。URL含めたリンクがなくても、名前、住所、電話番号が掲載されているだけで、言及されているわけで、サイテーションの指標になります。

クリニックのホームページであれば、病院検索サイトなどに掲載されると効果があります。登録されていないサイトがあれば、登録申請します。それ以外にも、Facebook、Twitter、Instagramなどの大規模なソーシャルメディアにクリニックのアカウントを作成すると、サイテーションとしての効果があります。サイテーションも、どのサイトに記載されているかによっても異なります。より、権威性の高いサイトに記載されている方が評価されます。

GPS機能で現在地に近いクリニックが上位表示される

スマホには、GPSによって現在地情報を把握する機能があります。

GPS機能をオンにしている際、たとえば、同じ新宿でも、東口で検索したときには東口に近いクリニックが、西口で検索したときには西口側のクリニックが上位に表示されやすくなります。ちなみに、グーグルマップ上では現在地が青い丸印で表示されます。

最近の傾向としては、グーグルは距離の要素が高めており、以前よりも距離の近いクリニックが上位表示されやすくなっています。テクニックで上位表示させることがなかなか難しくなったともいえるでしょう。

「科目名」もよく検索されている

ユーザーは、クリニックを探すとき「地域名+科目名」でよく検索されていますが、それだけでなく、「科目名」のみでも検索されています。

GPS機能が発達してきており、近くの診療科目のクリニックに探すために、「科目名」のみで検索しているユーザーが増えています。また、Google検索のアプリではなく、Googleマップ検索のアプリを起動して検索するユーザーも増えています。

例えば、「内科」と検索しているユーザーは、内科という科目がどういう意味があるのかを知りたいわけではなく、内科を探しているとグーグルは判断していて、地図情報を検索結果画面に表示されています。グーグルビジネスプロフィールで地図情報が表示されるキーワードの中では、「地域名+科目名」「科目名」「近くの科目名」などの科目名を含むキーワードはよく検索されているキーワードです。

スマホだと見ることができませんが、パソコンだと、インサイトという機能の中で、ビジネスの検索に使用された検索語句を把握することができます。毎日チェックする必要はありませんが、どのようなキーワードで検索され表示されているのか把握しておく必要があります。

検索語句の確認方法などは以下のページにわかりやすく書かれています。

〈はじめてのGoogleマイビジネス|運用のカギは「インサイト」にあり!TENJUKU〉

5.クリニックの検索連動型広告
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