SEOは、グーグルやヤフーなどの検索エンジンでキーワード検索した際に、自院のホームページを上位に表示させるための対策です。
検索結果画面に表示される検索連動型広告、MEO、SEOの中で最も重要なのが、SEOです。検索連動型広告はどのクリニックでもお金をかければ、できるのであまり差がつきません。また、MEOは、SEOがうまくいっていればうまくいきやすい相関関係にあります。
グーグルは、医療や法律などYMYLという領域には、ホームページについて厳しい評価基準を設けています。YMYLは、「Your Money or Your Life」の略語で、お金や生活に関するサイトのコンテンツの質を重要視しています。権威性、専門性、信頼性がないサイトは上位表示されにくくなっており、SEOの中でも特殊ともいえます。
そのため、医療のSEOに詳しいホームページ会社は少なく、医療のホームページをあまり制作したことがないホームページ会社ですと詳しくないこともあります。
医療機関のホームページを製作した実績のあるホームページ会社は意外に少なく、大きなホームページ会社でも、クリニックのホームページをほとんど制作したことがない会社もあります。ホームページ製作を依頼する場合は、医療機関のホームページ、できれば、同じ科目のクリニックの、上位表示実績のあるホームページを製作したことがある会社だとより良いでしょう。
私も開業したときはそうでしたが、多くの先生方は管理費や制作費で選び過ぎています。管理費1万円で制作費20万円の会社で、新規患者さまが少ないよりも、管理費3万円で制作費60万円で、新規患者さまが多い方が良いのです。
例えばですが、費用の高い方の制作会社が、(1ヶ月あたり20日間診療しているとして)2日で1人ほどより多い新規来院があるとすれば、4000円×10日=4万円、リピートもあるので、10万円以上の価値があるといえます。
トラブルに巻き込まれるのが嫌なので、特定のホームページ会社はおすすせず、基本的には聞かれてもお答えしないようにしていますが、各制作会社メリットデメリットを理解した上で判断するべきでしょう。
中には初期投資を抑えるために、自分で作る先生もいますが、大損するので止めた方がいいです。
なぜかというと、結論からいうと、「上位表示しにくい」からです。ホームページは文章などのコンテンツは同じでも、レイアウトや読み込みスピードにより上位表示されるスピードが大きく異なります。なにより致命的なのはデザインです。人は見た目が9割といいますが、ホームページは見た目が9割というわけではありませんが、デザインがおかしなサイトは選ばれません。
例えば、競合関係にあるA院とB院共にでデザインがまともなホームページだったら、1日5人ずつ来ていたはずだったとします。A院が自分で作っておかしなデザインにしまったら、5人中1人がB院を選ぶようになっただけで、A院4人、B院6人になり、1.5倍も差がついてしまうわけです。
可能性は低いかもしれませんが、万が一、自分で管理していて、サイバー攻撃されて閲覧できなくなったら、新規患者さまは激減するでしょう。
内科、小児科、整形外科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科などは、地域ビジネスのため、近くで病院を探している人がほとんどです。
「地域名+科目名」で検索しますので、「地域名+科目名」で上位表示されれば、新規の患者さま数は増えます。 自然検索結果のクリック率の目安は、1位は20%、2位は10%、3位は7%、4位5%、5位4%、6位以下は1%前後ですので、1位を取ることが重要です。6位以下に表示されても、「地域名+科目名」で検索している人にほぼ知られないということです。
まず、当たり前のことですが、クリニックが「地域名」に存在しなければいけません。例えば「新宿+内科」と検索している人は、「新宿」にある「内科」を探しているわけですから、クリニックが新宿になければ、検索意図とずれてしまいます。
「科目名」も、その科目を診療していない病気ばかりだと、検索意図とずれてしまいます。例えば、標榜していても診療していない病気ばかりだと、ユーザーの内科の病気を診療しないことがわかり、すぐに検索結果画面に戻ってしまいます。
タイトルはSEOにおいて最重要ポイントです。 できれば、タイトルの先頭に地域名と科目名を含め、全部で30文字程度にする必要があります。
「病院検索サイト」とは、各クリニックのホームページとは別に、それぞれのクリニックの口コミなどを掲載しているサイトのことで、複数の運営会社があります。
「自院の地域名+科目名」などで検索した場合の自然検索結果には、病院検索サイトも表示される場合があるので、これらのサイトに登録をしておくことが大切です。無料で登録できるクリニックの基本情報は、迷わず登録しましょう。その上で「病院検索サイト」に有料掲載するかどうかは、実際の閲覧数を見て判断します。
それぞれのサイトで閲覧数が公開されていますから、その閲覧回数を見て、有料掲載の価値があると判断できれば広告を出すことを検討します。1PVあたり何円かかっているのかが、一つの指標になりますが、残念ながら、現状、費用対効果に見合う病院検索サイトはあまりありません。
また、競合が少ない地域では、その地域内で内科を探している人が「地域名+内科」などのキーワードで検索した場合に、クリニックのホームページよりも、病院検索サイトが多く表示されることがあります。その場合にも、その病院検索サイト内で自分のクリニックが、上位表示されていれば、より見つけてもらいやすくなります。
・ 病院なび
・ Qlife
・ Caloo
・ ホスピタ
・ エキテン
など
病院検索サイト内の情報に、クリニックの写真や紹介文を掲載すると、その病院検索サイト内で上位に表示される傾向があります。これによって、病院検索サイト内でクリニックを探している人からも自分のクリニックが目に留まりやすく、無料掲載できるサイトも多いのでおすすめです。
医師会、学会、製薬会社、医療機関などのホームページから、自分のクリニックホームページへ外部リンクを設置してもらってください。
アカウントは、サイテーション効果があるため、取得して基本的な設定や数回の投稿はしておいた方がいいでしょう。しかし、フェイスブックやツイッターなどのソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)の運営に力を入れすぎるのは、あまり効率的ではありません。それは、医療が「プライバシーを重視するコンプレックス産業」だからです。
会社の隣のレストランに行った話は、それが公になってもよいと考える人が多いのに対し、自分がインフルエンザに感染して「近くの○○クリニックを受診した」という情報は、あまり人に知らせたくないし、わざわざクリニックの実名を知らせるようなことではないと考える人がほとんどです。
パソコンではなく、スマホをベースにして、ホームページのデザインや構造を作成します。ホームページは、パソコン上で作るのでどうしてもパソコンで閲覧することを前提に決めてしまいがちですが、パソコンは2割、スマホは8割ほどの割合で使用されているため、スマホベースで作るべきです。
オリジナルでなくテンプレートが決して悪いわけではなく、オリジナルが注文住宅、テンプレートが建売住宅のようなものです。
オリジナルなのに、構造がめちゃくちゃであれば、テンプレートで作ったホームページに劣ることもあります。家を建てるのと同じで素人がめちゃくちゃな骨組みやデザインにするとおかしな家が建つのと一緒です。
残念ながら、オリジナルで作ったものの、いまいちなホームページが出来上がるケースも少なくありません。一般内科で、競合クリニックのホームページが強くなく、ご自身があまり詳しくない場合は、オリジナルを注文しなくても良いと思います。構造が決まっているテンプレートの方が安くすみます。
どのように満足度を評価しているのでしょうか?
例えば、大変満足しました、満足しました、不満足でした、大変不満足でした
などユーザーが回答するアンケートなどを毎回実施するわけにはいきませんので、人工知能(AI)などにより、検索ユーザーの行動を指標にしています。
ユーザーの行動を指標にしているわけですが、主に、サイト滞在時間を長く、ホームページ内での平均ページビューを増やし、グーグルの検索結果画面へ戻る直帰率を低くすることが重要になります。
グーグルは、ユーザーが検索結果画面→ホームページ→検索結果画面へ移動する動きを記録しています。
検索結果画面からのホームページへのクリックをショートクリック、ミディアムクリック、ロングクリック、ラストクリックの4種類に分類することができます。
ショートクリックは、短い滞在時間のため、検索キーワードと関連性が低いとみなされ、低評価のページと評価されます。低評価、マイナスの評価になります。明確な基準はありませんが、数秒程度で直帰したら、ユーザーはページに満足していないと推測できます。
ミディアムクリックとは、ショートクリックとロングクリックの中間の評価になります。
ロングクリックとは、長い滞在時間のため、検索キーワードと関連性が高いとみなされ、高評価のページと評価されます。高評価、プラスの評価になります。明確な基準はありませんが、1000文字程度で平均2分以上滞在したら、ユーザーはページについてかなり満足していると推測できます。
ラストクリックとは、ユーザーが検索結果画面に戻らない最後のクリックのため、検索キーワードと関連性が高く、高評価、プラスの評価になります。クリニック探しが解決したため、ユーザーはクリニック探しに関係ない行動をし始めたと推測できます。
通常、ロングクリックかつラストクリックが最も評価が高いわけです。
いかに、ユーザーが検索結果画面に戻ることなく、わかりやすく文章などのコンテンツを作成するかがポイントになります。ケースバイケースではありますが、短い簡潔すぎる内容だと、ユーザーは情報不足と感じて、別のホームページに移動するために、検索結果画面に戻ってしまうことになります。
逆に、長く滞在してもらうことが大事だからといって、必要のない情報を羅列するとわかりにくくなってしまい、別のホームページに移動するために、検索結果画面に戻ってしまうことになります。
文章以外にも、満足度を高めるコンテンツを作るには、画像を掲載する、図解を掲載する、動画を掲載するなど方法があります。
画像は、クリニック外観、受付、待合室、診察室、処置室、医療機器、医師本人など使用することができます。写真は、自分たちで撮るのではなく、ホームページ会社と連携しているプロの写真家に依頼すると良いでしょう。それだけ写真は大事な要素です。しかしながら、看護師や医療事務は退職した場合、使い続けていると、トラブルになることがありますので、確認が必要になります。
図解や動画は、制作費用がある程度かかるため、導入するかは慎重に検討した方が良いですが、満足度は高まりやすくなります。
他のページもみてもらいやすいよう、ページ内に複数のアイコン型のリンクを設置して、関連するページにも移動しやすくします。
クリニックによって重要度は異なりますが、来院に繋がる「アクセス」「電話する」「予約する」などのアイコンはフッターに固定で表示、クリック率の高い重要な「医師紹介」「初診のご案内」「よくある質問」などのアイコンはメニューに表示、必要であれば、関連するアイコンを本文中に設置しておくこともあります。
グーグルは、ページのどこらへんまで文章が読まれているのか把握しており、どれくらい読まれた文章なのか読了率も関係します。
例えば、同じ条件で、1000文字のページで、滞在時間が1分と、3000文字のページで、滞在時間が1分のページがあれば、1000文字のページが上位表示されやすいといえます。無駄に文字数の多い長文のページが表示されにくくなっているのも読了率が影響しています。
満足度には、ユーザーの行動が1番重要ではありますが、その他にもいくつかの要素が関係しています。
他のページのコピーなどではなく、オリジナルの内容であることも重要です。いくら満足度の高い文章でも他のサイトのコピーですと、グーグルから全く評価されません。少し表現を変えたぐらいでは見抜かれてしまいます。
文章は、医師本人がわかりやすく書くのが一番なのでしょうが、それが難しい場合、医療ライターに書いてもらい、医師がチェックするか、医師が書いて、医療ライターが加筆修正して、再度医師がチェックするかの方法があります。
どちらかというと、最初に医療ライターに書いてもらい、医師がチェックする方がクオリティーが高い傾向にあります。医療ライターも個人差がありますので、費用が高くても実績のある人の方が安心感があります。医師本人が書くと難しくわかりにくくなってしまうこともあり、上手な先生とそうでない先生とでかなりの個人差があります。
いくら人工知能が発達してきたからといっても、クリニックの情報や病気の情報が正しいかまでは、現在のグーグルでも把握しきれていません。
そのため、信頼性の高いサイトからリンクされていれば、正しい情報に違いないという考えで、信頼性の高いサイト被リンクがあるホームページが信頼されます。
他のサイトから、自分のホームページにリンクをもらえるサイトは、信頼されているといえます。他のサイトの中でも、権威性の高いサイトからのリンクがあると、より信頼性が高まります。学会、研究会、製薬会社、医療機関、医師会などの権威性や信頼性のあるサイトに、クリニックのURLを掲載してもらい、被リンクしてもらいます。
権威性はあまりなくても、同じ地域にある公共性のあるサイトからの被リンクしてもらうのも効果的です。登録できるのに登録されていない場合は、ホームページの管理者などに問い合わせて、登録の申請をします。
ホームページに、信頼のおける学会や製薬会社などのサイトのURLを掲載してリンクをすると、信頼性が若干ではありますが高まります。あくまで必要性があればですが、根拠となる参考文献や、より詳しい説明が必要な場合には、そのページへリンクするわけですが、リンク先のサイトを含めたトータルの滞在時間も延び、満足度が高まることになります。
薬機法や医療ガイドラインを遵守している必要があります。主にホームページ内で、薬機法や医療ガイドラインで使ってはいけない表現、画像は掲載しないように注意してください。今のところペナルティーになっていなくても、今後なってしまう可能性がありますので、訂正もしくは削除するべきですが、気づかないうちに違反をしてしまっていることがあります。
違反があると手動でペナルティーの通知が来ることもありますが、自動でペナルティとなるキーワードが設定してあり、ある条件になると特に通知もなくペナルティとなるシステムがあります。
いくら改善させても、原因がわからず、使ってはいけない表現があり、ガイドライン違反により、グーグルから評価がされなくなってしまっていたケースもあります。
また、グーグルは、サーチクオリティーチームという組織があり、人間の目でサイトを評価しています。違反していると通報されるケースもあります。
指名検索の回数が多いサイト。「⚪⚪クリニック」「⚪⚪医院」「新宿駅前クリニック」など、自院の屋号での検索回数が多いと、それだけ多くの人に探されている根拠になりますので、信頼性が高まります。
グーグル検索から検索流入が多いサイト。検索流入の多いサイトは、少ないサイトよりもそれだけ多くのユーザーに利用されており、信頼性が高いとされています。同じようなサイトがあり、アクセスが多いサイトと少ないサイトであれば、どちらかというとアクセスが多い方が良いサイトではないかと推測しているわけです。
老舗企業は信用されやすいのと同じように、ホームページもドメインの運営期間が長い方が信頼性が高いとされています。新規開院のクリニックのページを作成する際は、ここはどうしても弱くなってしまいます。半年以上前からホームページで開院を告知しているクリニックもあります。
「地域名+科目名」で、上位表示されやすいサイトの構造を具体的に説明します。
あくまで一般論のため、そのようにしなければ上位表示されないわけではありません。オリジナルのホームページを制作する際にご参考ください。
(1) トップページ
(2) 必須ページ
(3) 科目ページ
(4) 病名ページ
(5) その他のページ
トップページのファーストビューとは、最初に見る画面になります。第一印象が大事で、「見にくい」「信頼できない」と感じたユーザーは、すぐに検索結果画面に戻ってしまいます。ファーストビューの画像には、クリニックの特徴と、一目でクリニックのホームページとわかるクリニック内の写真もしく医師の顔などがあると直帰率が低くなる傾向にあります。
診療科目、診察時間、簡単なアクセス(住所、最寄り駅から徒歩何分か)、予約制の有無などの最重要なことは必ずトップページに記載します。
ユーザーが知りたい情報を、ページタイトルごとに分けて、ページをクリックされやすいページへのリンクをアイコンにして並べます。トップページには、あまり文章を載せすぎないようにして、アイコンを設置して知りたい人だけが移動できるようにします。院長紹介、診療内容、料金、アクセスの詳細までトップページに詳しくすべて書いてあるクリニックもありますが、スクロールが長くなり、圧迫感もあるため、直帰率が高くなる傾向にあります。
クリニックを探しているホームページのトップページを訪れたユーザーは、「どんな先生が診てくれるんだろう?」「場所はどこらへんにあるのだろう?」「この症状は診てもらえるのだろうか?」 などと 不安な状態でホームページを見ています。「アクセス」「院長紹介」「初診のご案内」「料金」「電話する」などのページは作成し、トップページにはアイコンを設置します。
上記のページは、どのようなクリニックでも、高頻度でクリックされることがわかっています。患者さまが知りたいことなのです。
1つの科目のみを診療している場合は、トップページ内に掲載すればよいので、必要ありません。複数科目を診療している場合は、各科目ごとにページが必要になります。
トップページと同じように、科目名ページのファーストビューには、クリニックの特徴と、一目でクリニックの何科のホームページかわかるクリニック内の写真もしく医師の顔などがあると直帰率が低くなる傾向にあります。
科目ページの下層にその科目の病名のアイコンを設置します。「地域名+科目名」で検索された際には、検索結果画面には、トップページではなく、こちらの科目名ページが表示されるのが理想的です。必ずしもそうなるとは限りませんが、トップページが表示されるよりも、科目名ページが表示された方が直帰率が低く、結果的に来院する確率は高いです。
クリニックで診療している主要な病名のページを作成します。自院での特徴的な診療方針などがあれば記載します。何文字くらいで説明すればいいかは、明確なルールはありませんが、ユーザーの検索意図を満たすことが大事です。
仮に、インフルエンザの疑いがある症状があって、「新宿+内科+インフルエンザ」で検索して、ホームページを見たユーザーは、新宿で内科を探していて、その内科でのインフルエンザの検査や治療法を知りたいという検索意図があるため、専門的なインフルエンザの細かい知識を網羅するよりも、検査や治療法をわかりやすく説明するコンテンツを求めているわけです。
何文字書いた方がいいかについては、明確なルールはありませんが、結果的には少なくとも500文字以上ないと説明はしにくいでしょうし、逆に5000文字は必要ないのではないかと推測できます。なお、細かい薬の説明などが必要な場合は、製薬会社や大学病院などの薬の説明へのリンクを設置しておくとよいでしょう。
求人、運営者情報などもページを作成します。
ローリスクローリターンの保守的なSEOをおすすめしています。極端なハイリスクハイリターンなSEOは当たれば良いですが、当たらなければ圏外に飛ばされてしまう可能性もあります。
現在グーグルは、医療健康領域の自然検索結果の順位については神経を尖らせています。ちょっとした違反や尖った施策で順位が下がる可能性は十分にあります。
同じ地域内にあるクリニック同士での競い合いが、急に日本全国での競い合いになります。
2018年7月までは、単に文字数の多いページを高く評価して、上位表示させる傾向にありました。2018年8月のコアアップデートにより、単に文字数の多い長文ページはショートクリックとして、低い評価になってしまいました。
マイナーな科目の病名で、単価の高い病名であれば、上位表示を目指す価値があるかもしれません。そうなると、ホームページ内に網羅的な長文を掲載することになりますが、その分リスクが高くなる可能性もあります。
疾患名や症状名で、上位表示されやすいのは、製薬会社、学会、大学病院、総合病院などですが、どうやら、ホワイトリストといって、グーグルから評価されているホームページのリストのようなものがあるようです。
以下にあげることは、上位表示するために陥りがちな注意した方がいいとされていることです。
低品質なページがあると、ドメインが低評価を受ける可能性があります。
ペナルティーを受ける可能性があります。
ホームページのテーマとずれて、ドメインの評価を落とす可能性があります。スタッフ同士で飲食店でご飯を食べたなどの内容でしたら、あまり関連性はないかもしれません。逆に近隣の医療機関が開院したなどの内容でしたら、関連性はあるといえるでしょう。
少しくらいであれば問題ないでしょうが、低品質なサイトからの大量の外部リンクは、マイナスの評価になる可能性があります。
医療に関係ないページや、医療関係でも内容が薄いページだと、低品質なページになりがちです。
メディア掲載情報は、あまり閲覧されることがないため、グーグルからの評価が低くなりがちです。メディア掲載情報は一つのページにまとめると良いでしょう。
論文掲載情報は、ユーザーの多くは専門的過ぎて理解するのは難しいです。掲載する場合は、論文掲載情報は一つのページにまとめると良いでしょう。
低品質なページに発リンクすると、自分のドメインの評価が下がる可能性があります。低品質なページというのは、ペナルティーをもらっているドメインやアフィリエイトなどをおこなっているドメインも含みます。
ドメインパワーが強い中古ドメインでも、低品質な外部リンクなどが貼られている可能性もありリスクがあります。
「病院検索サイト」とは、各クリニックのホームページとは別に、それぞれのクリニックの口コミなどを掲載しているサイトのことで、複数の運営会社があります。
「自院の地域名+科目名」などで検索した場合の自然検索結果には、病院検索サイトも表示される場合があるので、これらのサイトに登録をしておくことが大切です。無料で登録できるクリニックの基本情報は、迷わず登録しましょう。その上で「病院検索サイト」に有料掲載するかどうかは、実際の閲覧数を見て判断します。
それぞれのサイトで閲覧数が公開されていますから、その閲覧回数を見て、有料掲載の価値があると判断できれば広告を出すことを検討します。1PVあたり何円かかっているのかが、一つの指標になりますが、残念ながら、現状、費用対効果に見合う病院検索サイトはあまりありません。
また、競合が少ない地域では、その地域内で内科を探している人が「地域名+内科」などのキーワードで検索した場合に、クリニックのホームページよりも、病院検索サイトが多く表示されることがあります。その場合にも、その病院検索サイト内で自分のクリニックが、上位表示されていれば、より見つけてもらいやすくなります。
・ 病院検索サイト
病院なび、Qlife、Caloo、ホスピタ、エキテンなど
病院検索サイト内の情報に、クリニックの写真や紹介文を掲載すると、その病院検索サイト内で上位に表示される傾向があります。これによって、病院検索サイト内でクリニックを探している人からも自分のクリニックが目に留まりやすく、無料掲載できるサイトも多いのでおすすめです。
アカウントは、サイテーション効果があるため、取得して基本的な設定や数回の投稿はしておいた方がいいでしょう。しかし、フェイスブックやツイッターなどのソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)の運営に力を入れすぎるのは、あまり効率的ではありません。
それは、医療が「プライバシーを重視するコンプレックス産業」だからです。
会社の隣のレストランに行った話は、それが公になってもよいと考える人が多いのに対し、自分がインフルエンザに感染して「近くの○○クリニックを受診した」という情報は、あまり人に知らせたくないし、わざわざクリニックの実名を知らせるようなことではないと考える人がほとんどです。
医療分野のSEOは目まぐるしく変わっており、有名な病院、医師から見ても権威性の高い病院ですら、上位表示されなくなっているケースもあります。
2019年だけでも、3月、6月、9月と3ヶ月ほどの頻度でアップデートしています。グーグルも実験と検証を繰り返して試行錯誤しているということでしょう。YMYL領域の中でも、医療×SEOは、市場が小さいこともあり、情報が乏しく、SEOの専門家でも詳しくないこともあります。
SEOの専門家に相談してみたものの、お金だけかかって順位が復活しなかったという話も聞きます。実際にSEO会社と月50万円半年間(合計300万円)の契約をしたものの順位が回復するどころか、より下落してしまったクリニックもあります。
私は医師免許を持っていることから、「専門領域はなんですか?」とよく聴かれますが、冗談で「医療SEOです」と答えることがあります。将来的には、「医療SEOが専門で、(健康アップデートにより)病気にかかった病院を治しています」と自信を持って答えれるよう精進していきたいです。
病院やクリニックのSEOについて相談したい方は、お気軽にご相談ください。できる範囲ですが、無償で対応しています。
4.クリニックのMEO