間違いだらけの病院選び 6.医者がいらなくなる!?
未来の病院選び

インターネットやAIが発達したら、病院選びの方法が変わっていくでしょう。今現在の病院ランキングでは病院ごとに手術数が公開されていますが、医師ごとに何例やっていて、どのような症例が得意かなど、情報が整理されていきます。

個人的には、病院単位ではなく、医師単位での症例数過去5年分くらいを公開するシステムがあると、大学病院や総合病院をかなり選びやすくと思います。将来はAIが住んでいる場所や状態に合わせて、受け入れ枠がある最適な病院を選んでくれるかもしれません。口コミサイトも今より発達して、一人の医師について数十個くらい口コミがあってもおかしくありません。

AIのクリニックや病院が発展すると

医者がいらなくなる!?未来の病院選び

いつになるかはわかりませんが、少なくとも2040年以降の未来の病院選びについて想像したいと思います。>家にいながらにして、スマホを通して、AIからの問診があり、血圧計、心電図などの医療機器も家に設置しています。

血液検査や尿検査が必要なら、専用の器具で測定するか、専用の器具で血液を採取して郵送します。AIからの問診や検査により診断されると、近くの薬局もしくは薬の在庫がある倉庫から、アマゾンやウーバーイーツなどの配達員を介して薬が配送されてきます。

お金の支払いも、未払いは現金ではなくペイペイやラインペイなどの決済サービスで済みます。(上記では、現在、中国やアメリカの一部では既に似たようなことがおこなわれています)ちなみに、アマゾンから発売されている薬は今のジェネリック薬よりも格段に安く、AIの診断は無料で、保険適応なしで薬の販売て採算が取れます。

精密検査や手術が必要であれば、AIが推奨する近隣の大病院一覧が表示され、自分の希望する大病院へデータが送られ、自動運転車が連れて行ってくれます。

救急で対応しなくてはいけない場合は、赤信号が青信号に変わるため、通常なら10分のところ5分で到着します。病院に到着すると、画像診断など精密検査をおこない、AIが診断してくれて、適切な薬が家に届けら、自動運転車で帰宅します。手術が必要であれば、手術ロボットを使用して、AI単独もしくはAIの補助で外科医が手術します。

難しい手術であれば、熟練した日本有数の腕を持つ外科医が遠隔で手術しているかもしれません。一連の診断に納得いかなければ、他社のAIを使って診断することになります。データから、AIが病院を選んでくれるようになるでしょう。

以上は、あくまで想像ですが、もし実現したら便利になり、医療費の削減にもなります。

AI医療は、
中国がリードする可能性がある

病院選びとは少しずれるのですが、AI医療はアメリカや日本以上に、中国が世界をリードする可能性があります。なぜかというと、プライバシー保護の基準が異なるのと、現在の中国における医療水準が高くないからです。

プライバシー保護の基準が異なるという点については、AI先進国のアメリカであっても個人の医療データをグーグルなどのAI企業に提供するにはより慎重にならざるおえません。フェイスブックやグーグルなどが、プライバシーに関して問題になりますが、中国ではそのようなことはあまりありません。

むしろ、積極的にデータを収集して、AI企業を伸ばしていこうと国が応援しています。AIの性能を決めるのは、どれだけ多くのデータを収集したかの要素が大きいので、中国のAI医療の企業が有利なわけです。現在の中国における医療水準が高くない点も、AI医療を普及させやすくなります。

アメリカや日本では、診療所や病院では医師や医療機器が充実しており、AIによる医療を受けなくても、家の近くにある従来のAIが導入されていない医療機関で問題なく診療を受けることができます。

しかし、中国では、充実してないため、AI医療(AIによる遠隔診療や画像診断など)を利用する必要性がでてきます。中国のネット通販は、流通額ベースでも世界最大で大きく発展してきましたが、デパートやショッピングセンターが発達していないことが要因だったのと同じことです。

また、中国は高齢化が進んでおり、高齢者の医療費を抑えたい国とも利害関係が一致します。実際に、テンセントというネット企業が医療について力を入れるように国から指定を受けています。今現在でも、医師や看護師がおらず、証明写真のようなボックスに入って、遠隔で人間が診断する無人クリニックもあるようです。

〈 中国に登場した無人クリニックをソフトバンクが支援していた 〉

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