新宿で開業医をしていることもあり、患者さまだけでなく、知人から「良い病院を紹介して欲しい」とよく相談されます。相談を受けるにあたりいつも思うのですが、残念なことにピントがずれた間違った病院選びをしている人が少なくありません。
今回、ホームページに書かれていることを理解すれば、「自分にぴったりの医師を選ぶことができるようになる」とまでは断定できませんが、病院の仕組みを理解して、病院そして医師の選び方を学ぶことにより、「よりよい医師を選ぶ確率を高める」ことができるでしょう。
「医者選びも寿命のうち」ともいいますが、現在、病院や医者を探していない人でも、いざというときのために、身につけておくべき知識です。
2020年には多くの人に知ってもらいたく、病院・医者の選び方のノウハウ本を出版しました。本はホームページよりも詳しく書かれていますので、ホームページを読んでご興味持っていただいた方は、ご購入いただくとより理解が深まるでしょう。
病院選び、医者選びをおこなう前に、知っておくべきことをお伝えいたします。
テレビやウェブメディアではなかなか語られない、医療関係者でないとわからない病院・医者業界の特有のシステムもあります。
また、1人1台スマホを持つようになり、医療情報にアクセスできるようになりました。上手にインターネットも利用することにより、病院選びの方法も変わりつつあります。
大学病院や総合病院などの大病院の名医の選び方を説明していきます。
風邪や高血圧などで大病院にかかる必要はありませんが、癌や心臓病など重大な病気で大病院の名医を探す際には、役立つ知識です。今健康な人でも将来に備えて知っておくべき内容です。
選び方のポイントとしては、「自宅や職場から30分以内」「病気についてわかりやすく説明してくれる」「紹介状を書いてくれる」の3つが大事です。
医療は日進月歩で発展しています。病気によっては新しい治療法が開発され、日本全国には普及はしていないけど、一部の医療機関だけでおこなわれていることもあります。
・ 新しい治療法は実際に効果があるのか?
・ 自分の状態に適応があるか?
は詳しく調べてるだけではわからないこともあります。その場合は、直接主治医に相談することになります。
私なら行かない、行きたくない病院の特徴を挙げたいと思います。以下に述べる特徴の病院も、実際に行って満足する医療を受けてみたら良い病院ということもあります。あくまで個人的な意見になります。
インターネットやAIが発達したら、病院選びの方法が変わっていくでしょう。今現在の病院ランキングでは病院ごとに手術数が公開されていますが、医師ごとに何例やっていて、どのような症例が得意かなど、情報が整理されていきます。
個人的には、病院単位ではなく、医師単位での症例数過去5年分くらいを公開するシステムがあると、大学病院や総合病院をかなり選びやすくと思います。将来はAIが住んでいる場所や状態に合わせて、受け入れ枠がある最適な病院を選んでくれるかもしれません。口コミサイトも今より発達して、一人の医師について数十個くらい口コミがあってもおかしくありません。